Mitokondoria

月模様の水鏡に

潤う目に

映るのは

酒に酔うモノクロの

あの顔さ

 

深い森に佇んで

霧に包まれて行った

歴史の点の中に

 

朝日のような

月光が照らす

鯱の口

 

沈黙といふ叫び

それさえも届かない

 

綺麗な心でふざけ

て見せては一瞬見せる

その悲しげな顔

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